無題 色々様々諸々 2019年06月03日 「影廊」の事色々語りたいけど、どこから語ってもほぼネタバレになるんだよね。というかホラーゲーム語りって「怖い」「怖かった」以外の感想は自動的にネタバレになってしまうのが悩ましいなあ。 そこでいかにネタバレに触れずに語れるかどうかという、萌え語りにおける縛りを設けるという考え方も出来るのかもしれないけど、ネタバレも込みで語り尽くしたい気持もある。 ネタバレにならない範囲の萌え語りでいうと、主人公の祖母という人のことを考えると、すごい苦労した人だよなと思ってやまない。祖父のライターを譲ったという記述にしか出てこない人だけど、存命の人物なんだろうか。それなのに何となく亡くなってるイメージがある。 妊娠中で子供がもうすぐ生まれますって時に夫が突然行方不明になり、その後音沙汰もないまま子供を一人で育てて、行方不明者の認定死亡年数をとうに越えて孫まで生まれて、その孫にライターを譲った……と考えていくと、何だかすごく切なくなるなあ。ゲーム開始時の舞台が1989年で、主人公はライターを譲ってもらえる年齢ってことは20歳超えてる。父親不在の家庭、一人で子供を産んで育てなきゃいけない母という存在に対する世間の目は相当厳しい時代だっただろうと思う。そうでなくても帰ってこない夫に対する心中はずっと複雑だったと思うし、何で突然いなくなったの? もうすぐ子供も生まれるのに? という気持はずっとあったはず。その夫が行方不明になって、どういう状況にあったかってのは、祖母という人の立場でいうならまず分かるわけがないから、子供結婚してー孫生まれてーというおめでたい節目を迎えても、どうあっても心中複雑なのはずっと続いてたと思う。 その夫という人も主人公と会って色々と(自分の妻の事も込みで)察しただろうし、そう考えると切ないよね。切なくていいなあってなるんですよね。人から「化け物」と呼ばれていた少女は”このゲームの真の主人公”と製作者直々に語られていたけど、語られないけど確実に在ったであろう事柄をこうして考えてみると、主人公も単なるプレイヤーってだけじゃなくて、物語の中にちゃんと生きてて主人公してるじゃんってなる。主人公がちゃんと主人公してるゲームは良いゲーム。ホントに。「影廊」って家族愛がテーマだった? そしてものすごい個人的な感覚なんだけど、米津玄師さんの「Lemon」を聴いてると、その主人公の祖母という人の事がどんどん膨らんできて、ぐわあーこれはーってなるんだ。突然いなくなった夫の事を考えながらの一人きりの人生って、一体どんな日々だったんだろうと思うと、もう「Lemon」しかないって位に思えてきて、またぐわあーってなるんだよね。 PR