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萌え語りとかゲームプレイ記とか好き勝手に書くブログ。※唐突に腐向け発言等出てきます。

無題

つばさ文庫版カービィの『夢幻の歯車』はいつものプププランドでの日常とは違うパラレル世界で、カービィ、デデデ大王、ワドルディはじめ皆平民だったりするけど、メタナイトだけは貴族だからもしかしたらあの世界では、貴族への敬称である「卿」が使われていて、あのメタ様は周りから「メタナイト卿」って呼ばれていてもおかしくないのかもしれない。ある意味でアニメカービィと繋がってる感あってちょっとニヤリとしちゃうよね。そこまで考えられた上での『夢幻の歯車』の世界観とキャラクター達の立場の設定だったら。
そうであってもなくても、『夢幻の歯車』の、顔を合わせてすぐに運命感じてるメタカビはたまらないんだよねえ! 最初は初対面の相手だから貴族らしくカービィ相手でも君付けだったメタ様と、貴族相手でも無作法を感じさせない明るいタメ口で返すカービィちゃんが、「初めて会った気がしない」「ぼくもだよ」と言葉を交わし合っただけなのに、ぐわああ超大好きその身分差は超美味しいやつ!!って吹っ飛ぶくらいにはやられた。いいわあ……ずるいわあ、そんな搦め手があったとはってマジでなったわあ。
『夢幻の歯車』世界のメタカビも、この世界観の中に生きてるキャラクター達にも、世界観そのものにも大いに萌えたし書いてみたいってなったな。でもスチームパンクも産業革命時代もどっちも分からんのよね。今までの人生で好みという範疇に入ってくることがなく、掠ってこなかったので分からん。イギリス史は苦手だし貴族文化もイミフ極めてる。ただ、夢幻の世界観は本当に萌えたねえ~『夢幻の歯車』時空という新しい概念とてもたすかる。

つばさ文庫だとメタナイトとドロッチェが友人関係にあるのがいいなーってなる。カッケェ男達が友達関係にあるのを見ると最高に萌えるタチだから歓喜してしまった。カッケェ男達はカップリングにしてない方がいいです、恋愛関係にない方が萌える。お互いを信頼し合って無言で背を預け合う仲ってめっちゃいいよねぇ~……。なんびりと牧歌的に展開する世界の中で、あんたら出る作品間違ってないかと思わざるを得ないシリアスなやりとりしてるの見て、うわぁ~いいわあぁ~と改めて噛み締めてしまった。メタナイトとドロッチェはこの友情関係だからこそ燃える男同士でいてほしいもんです。BL展開に舵切った作者の暴走で評価がめちゃくちゃになった作品もあるからね……その辺はさすがにゲーム原作の児童書だから大丈夫かなとは思うけど。
件の『夢幻の歯車』でもあの男達は友人同士にあったので、最高でしたね。怪盗の昼の顔は飲食店経営者だと相場が決まってるよな!(ドロッチェは盗賊だし経営してるのはカフェです)(でもドロッチェの元ネタ的なのってアルセーヌ・ルパンだろうし)(鼠小僧ってことか?)……この設定を本編世界でも採用してくれないものか。そんでカービィカフェを三ツ星認定してるポップスターまんぷく協会が絡んできてくれたりしないものか。何だよその明らかに甘党騎士のゲロ甘裁量でホイホイ星あげちゃってるような謎団体はよ。気にならない方がおかしいわ。
なんていうか、カービィに「迷惑をかけたおわび」であげたケーキが、実はドロッチェの手作りだったらめっちゃ可愛くていいじゃない!?ってなったんですよね。団長、手先器用そうだし。

ドロッチェといえば『夢幻の歯車』で、忍び込んだ屋敷に飾られていた絵画を目にした際の、メタナイトとのやりとりもよかった。金の額縁を宝石で飾り立てて、絵本来の魅力を台無しにしてまで自分の威光を示したいだけの奴なんて、オレの一番嫌いなタイプって吐き捨てるところ。あのやりとりは、ドロッチェという人物が盗賊ではあるけど決して金や宝石目当ての盗みをしているわけではない事を表わす為のシーンだと理解した上で、絵画に対する理解がちゃんとあるっていうのを見たら、やっぱり絵画の魔女とのやりとりの幻覚も強くなるし、夢見ちゃうよねえ~って。はい、自分チェシア大好きです。しっとりした大人同士、大人の男女の組み合わせ、大好きですねえ……。接点は(今はまだ)無いけど大好きです。大事なことなので何度でも云うよ。
ていうか普通に考えてもゲーム本編でカービィが関わったフレンズ達や、悪さしてたけどボコって分からせた敵キャラも皆、カービィに好意持って寄ってくる人たちはイコール友達みたいな感じで、カービィを通じて皆知り合い状態になってるんじゃないかと思う。顔は知らないけど名前は知ってるレベルを始めとして、悪いことして皆を困らせたけど、カービィがボコしたあの人ね、みたいな情報網の中心にいるのがカービィ。その方が夢があるというか、全部を繋ぐとしたらそれが自然な感じもするし、みんな集ってわちゃわちゃしてるのが大好きなので全部繋がっててほしいって思っちゃう。
ゲームの中でくらい頭お花畑でいいじゃない、二次元の世界でくらい都合のいい夢見させてくれたっていいじゃない、現実世界がこれだけしんどいんだから二次元の世界くらいは皆幸せでいてほしいって思ったっていいじゃない。だから不穏なバッドエンド二次創作は避けたい。要約すると:読んでて辛いのは書いてても辛い。それはそれとしてって感情もあるけどカービィ作品はそれとは違う気がする。ただただお花畑に見えてちゃんと深いのがカービィ、その雰囲気を過不足なく、誇張なく、きちんと掴みたいんだよね。
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