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萌え語りとかゲームプレイ記とか好き勝手に書くブログ。※唐突に腐向け発言等出てきます。

23-12/1

今日が映画の日で、丁度予定も空けられそうだし何が何でも行くぜと画策して、ゲゲゲの鬼太郎の映画観に行ったんです。映画館で映画を観るだなんて、それこそコロナなんて見る影のない頃以来だったから、えらい久々に劇場行ったんですよね。映画、よかったよ、終盤からエンドロールまでぼろぼろ泣いてたよ。鬼太郎6期は飛び飛びで観てた程度だったけど、基本的な設定は知っていたので(水木という人物と鬼太郎の間柄だとか)、ああそういう風に繋がっていくのねって。確かにこれは「鬼太郎の父たち」の物語だ。”父たち”だぁ……!ってなった。横溝正史的な因習村で起きる凄惨な事件と、京極夏彦の妖怪が絡んだとにかく引っ掛かる感じの人間関係を伝奇で塗した感と(絡んでくるのは〇〇だけど魍魎っぽかった)、戦後の復興に向かう混沌の中で渦巻いていたギラついた昭和の空気感を、6期鬼太郎で囲った感じでしたね。何でもいけちゃう懐が深い鬼太郎ワールド。容赦のなさも救いようのなさも、良さ悪さ全てひっくるめた人間くささも醜悪も生命賛歌も全部内包してるぜ! 私は大好きだけど人には勧めにくい作品の極みみたいな話でしたね。ホント、そういうの大好きだし面白かった! いつだったかな、血まみれのお地蔵さんの中に二人の男が血まみれで佇んでいて、鬼太郎だけは綺麗なそのままの姿で座ってる、みたいなビジュアルイラストを見た時、これ凄えってなったんだよね。そしてこれだけは映画館で見たいって強く思ったんだった。見れてよかったし、見てよかったです、本当に。誇張抜きであのビジュアルイラストまんまの展開だった。
あと、これは6期が発表されてテレビで放映してた頃から思ってた事だけど、時代に合わせて、人間に合わせて鬼太郎達も妖怪も進化(変化)していくんだなって改めて思うなあ。キャラデザ然り、時代ごとの文明の利器に対する反応然り。そして、おそらくそれでいいんじゃないかなと思ったりしましたね。妖怪達はその存在を忘れていくことや、本質が捻じ曲がっていくことの方が、悲しかったり憤ったりすることなんじゃないかなって。
個人的には呪術集団なのに呪術感まるで無え戦闘シーンが迫力ありつつ何でや感あって面白かったです。呪術師でも銃が使えるなら銃使うよなそりゃあな。
人間と人外の組み合わせのバディ物として見ても最高だったし、二週目マジで行きたいな……行きたい……けど、今年は予定がもう合わねえ! ちくしょう! ていうか今年もうあと1か月無いのかよ怖! 妖怪より怖いとは云わないけど、人間世界の暦は人間が動かしてるに等しいから人間って怖い!って改めて思いました。
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無題

もうね、紹介PVが可愛すぎて。『カービィのグルメフェス』。PVを見た本当に一番最初の印象は「カービィ版フォールガイズ」だったけど、カービィちゃんの、ケーキを見上げた時のあの”にへら”っとした笑顔に一撃死した。自分が何故か小さくなっちゃったことへの危機感とかよりもまずケーキが大きくなったことへの喜びが勝つカービィちゃん、かぁいいねえぇ~。そして普段の食事なんかは量を求めて吸い込みで済ませてそうなのに、ドロッチェ団の時もそうだったけど、ケーキの時だけはちゃんとフォークを使って食べるんだねぇ。かあぁいいねえぇぇぇ~~~(でろでろ)
いつものレギュラーの面々はどうなるんだろうとか、詳しいゲームのルールとかも気になるけど、とりあえずメタナイトにはプレイヤーキャラじゃなく、背景の隅の方にいて、しれっと甘いもの食べててほしい気持が強くあります。メタ様またなんか美味しそうなもの食ってない? ていうか隣に積んでるお皿さっきより増えてない? みたいな、そういう目撃小ネタで盛り上がりたい。あんまり弄り強めにはしたくない。
しかしかわいいなあ~カービィ。カービィ関連の妄想をしてる時って、丸っこい原型と擬人化の姿が都合に合わせてよく入れ替わってたりするんですよね。人間的な体型だからこそ可能な仕草やポーズなんかだと脳内では皆、人になってる。元の一頭身のままだと出来ない関節の動きを得た、カッコよく可愛らしく動いている彼らが見たくなるからで、擬人化は邪道なことは重々理解しているんですけど、あえてのね。このキャラクターのかっこよさ、かわいらしさ、そのキャラクターにしかないらしさは何だろう・どこだろうっていう探求の一部としてね。そんでカービィちゃんの擬人化におけるコピー能力の帽子は、私的妄想内だとコレクターユイのエレメントスーツなんだよね。あるいはグラブル主人公のジョブ。原型カービィちゃんの”帽子”が擬人化だと”衣装”と置き換わる感じで。どっちにせよ、どんな姿でもカービィちゃんは可愛くてカッコいくて最高……!!ってなるのみ。

無題

つばさ文庫のカービィ新刊(ディスカバリーのノベル化)は楽しみにしてるけど、つばさ独自設定のワドルディ達、扱いによっては大王様の気鬱レベルが加速しそう。いわゆるバンワドちゃんからコピーされて増えた設定だし、全員大王様の部下じゃん? それを洗脳状態だったとはいえ自分の手で捕まえて親玉に突き出したりしてる。これは病みが尋常ではない。純粋な意味でも下衆な意味でも楽しみだね!

大王様カッコいいよなあ……劇場版のジャイアンっていう例えがホントにピッタリ当てはまるのは、64の頃と、スマブラXの亜空の使者の思い出が強いからかもしれないな。普段は意地悪もするけど根は良い奴で、自身が矢面に立つと決めたら身体を張って協力的になってくれる。腕っぷし強くて漢気があって、でも策士になりえるほど知恵も回るっていう、多面的なカッコよさを持ってる。でもその代わりとばかりに洗脳に弱い。
大王様にはメタナイトとはまた別種のカッコよさがあると思ってやまないですね。家来のワドちゃん大事にしてるのもカッコ良さポイントめちゃ高い。でも洗脳に弱いんすよ……つばさ大王様は特に一家の大黒柱感強くて素敵だけどやっぱり洗脳に弱いのよねえ。そんなつばさディスカバリーにおけるデデデのメンタルは、やっぱりだいぶしんどいことになっちゃうんですかね? ワクワクするねえ!
本編の方じゃ和要素ほぼ無いのに、スマブラの方で和服着てたり輿に乗って登場したりするのが大好きすぎて、本編の大王様も和服を着てて欲しくなっちゃうなー、大王様。デデデの和要素っていったら、ハンマーをコピーした時のハチマキぐらい? 大王直伝ハンマーのカービィ。でも本気の大王様自身は鉄仮面被ってるのよね。スマブラシリーズでのデデデに和要素を持ち込んだ人GJと云いたいくらいだけど、和を持ってきたらイケる! GO!ってなった理由はなんだろう。そしてハンマーをコピーしたカービィの頭装飾、ずっと仁王襷を思い浮かべながら文字打ち込んでたのに、今画像検索して確認したら普通のねじりハチマキだった。記憶が自主的に改竄されていた。じゃあれだ、Wiiのスーパー能力の方だ、ギガントハンマーの方が仁王襷じゃないか!? Wiiもちょっと遊んだので記憶に残ってるのがそれだったんだ。すっきり!

無題

つばさ文庫版カービィの『夢幻の歯車』はいつものプププランドでの日常とは違うパラレル世界で、カービィ、デデデ大王、ワドルディはじめ皆平民だったりするけど、メタナイトだけは貴族だからもしかしたらあの世界では、貴族への敬称である「卿」が使われていて、あのメタ様は周りから「メタナイト卿」って呼ばれていてもおかしくないのかもしれない。ある意味でアニメカービィと繋がってる感あってちょっとニヤリとしちゃうよね。そこまで考えられた上での『夢幻の歯車』の世界観とキャラクター達の立場の設定だったら。
そうであってもなくても、『夢幻の歯車』の、顔を合わせてすぐに運命感じてるメタカビはたまらないんだよねえ! 最初は初対面の相手だから貴族らしくカービィ相手でも君付けだったメタ様と、貴族相手でも無作法を感じさせない明るいタメ口で返すカービィちゃんが、「初めて会った気がしない」「ぼくもだよ」と言葉を交わし合っただけなのに、ぐわああ超大好きその身分差は超美味しいやつ!!って吹っ飛ぶくらいにはやられた。いいわあ……ずるいわあ、そんな搦め手があったとはってマジでなったわあ。
『夢幻の歯車』世界のメタカビも、この世界観の中に生きてるキャラクター達にも、世界観そのものにも大いに萌えたし書いてみたいってなったな。でもスチームパンクも産業革命時代もどっちも分からんのよね。今までの人生で好みという範疇に入ってくることがなく、掠ってこなかったので分からん。イギリス史は苦手だし貴族文化もイミフ極めてる。ただ、夢幻の世界観は本当に萌えたねえ~『夢幻の歯車』時空という新しい概念とてもたすかる。

つばさ文庫だとメタナイトとドロッチェが友人関係にあるのがいいなーってなる。カッケェ男達が友達関係にあるのを見ると最高に萌えるタチだから歓喜してしまった。カッケェ男達はカップリングにしてない方がいいです、恋愛関係にない方が萌える。お互いを信頼し合って無言で背を預け合う仲ってめっちゃいいよねぇ~……。なんびりと牧歌的に展開する世界の中で、あんたら出る作品間違ってないかと思わざるを得ないシリアスなやりとりしてるの見て、うわぁ~いいわあぁ~と改めて噛み締めてしまった。メタナイトとドロッチェはこの友情関係だからこそ燃える男同士でいてほしいもんです。BL展開に舵切った作者の暴走で評価がめちゃくちゃになった作品もあるからね……その辺はさすがにゲーム原作の児童書だから大丈夫かなとは思うけど。
件の『夢幻の歯車』でもあの男達は友人同士にあったので、最高でしたね。怪盗の昼の顔は飲食店経営者だと相場が決まってるよな!(ドロッチェは盗賊だし経営してるのはカフェです)(でもドロッチェの元ネタ的なのってアルセーヌ・ルパンだろうし)(鼠小僧ってことか?)……この設定を本編世界でも採用してくれないものか。そんでカービィカフェを三ツ星認定してるポップスターまんぷく協会が絡んできてくれたりしないものか。何だよその明らかに甘党騎士のゲロ甘裁量でホイホイ星あげちゃってるような謎団体はよ。気にならない方がおかしいわ。
なんていうか、カービィに「迷惑をかけたおわび」であげたケーキが、実はドロッチェの手作りだったらめっちゃ可愛くていいじゃない!?ってなったんですよね。団長、手先器用そうだし。

ドロッチェといえば『夢幻の歯車』で、忍び込んだ屋敷に飾られていた絵画を目にした際の、メタナイトとのやりとりもよかった。金の額縁を宝石で飾り立てて、絵本来の魅力を台無しにしてまで自分の威光を示したいだけの奴なんて、オレの一番嫌いなタイプって吐き捨てるところ。あのやりとりは、ドロッチェという人物が盗賊ではあるけど決して金や宝石目当ての盗みをしているわけではない事を表わす為のシーンだと理解した上で、絵画に対する理解がちゃんとあるっていうのを見たら、やっぱり絵画の魔女とのやりとりの幻覚も強くなるし、夢見ちゃうよねえ~って。はい、自分チェシア大好きです。しっとりした大人同士、大人の男女の組み合わせ、大好きですねえ……。接点は(今はまだ)無いけど大好きです。大事なことなので何度でも云うよ。
ていうか普通に考えてもゲーム本編でカービィが関わったフレンズ達や、悪さしてたけどボコって分からせた敵キャラも皆、カービィに好意持って寄ってくる人たちはイコール友達みたいな感じで、カービィを通じて皆知り合い状態になってるんじゃないかと思う。顔は知らないけど名前は知ってるレベルを始めとして、悪いことして皆を困らせたけど、カービィがボコしたあの人ね、みたいな情報網の中心にいるのがカービィ。その方が夢があるというか、全部を繋ぐとしたらそれが自然な感じもするし、みんな集ってわちゃわちゃしてるのが大好きなので全部繋がっててほしいって思っちゃう。
ゲームの中でくらい頭お花畑でいいじゃない、二次元の世界でくらい都合のいい夢見させてくれたっていいじゃない、現実世界がこれだけしんどいんだから二次元の世界くらいは皆幸せでいてほしいって思ったっていいじゃない。だから不穏なバッドエンド二次創作は避けたい。要約すると:読んでて辛いのは書いてても辛い。それはそれとしてって感情もあるけどカービィ作品はそれとは違う気がする。ただただお花畑に見えてちゃんと深いのがカービィ、その雰囲気を過不足なく、誇張なく、きちんと掴みたいんだよね。

無題

あつまれどうぶつの森やってます。めっちゃ楽しいです! 釣り超楽しい!
その楽しさあまってプレイ雑記を書いてます。
合間合間に、主にSwitchの充電中とかに、ゲーム中にメモしたものを文字にしただけのページですが、興味があればよろしければ。不定期に更新してるはずです。

あつ森プレイ雑記

無題

自分はNLBLGL人間人外何でもOKという節操のない嗜好ではあるけども、傾向については苦手というものもやっぱりあったりして、新規開拓に常に難儀しています。
リバがダメで、近親相姦苦手で、ハーレムと総愛され系含む三角関係が地雷。いや三角じゃなくても四角でも五角でも、何これ算数?って状態の多角関係がダメだったりしますね……それぞれに苦手な理由はあるけど、三角関係が苦手なのは、ひとえに選ばれなかった方が可哀想だから。その場合、大抵良い人が選ばれなかった方で、良い人が報われない・幸せになれないっていう状態が純粋に辛いから。そして主人公と、主人公とくっ付いた側のキャラの2人に振り回される追い打ちやめたげてよお!にしかならないから。

『女体化した僕を騎士様達がねらってます ― 男に戻る為には抱かれるしかありません!』も、正直これはBLなの? TLなの? といったジャンル分けの疑問よりもまず、三角関係ものかー! どうせ良い人側が割を食うんでしょ知ってる! と思わずにはいられないまま、新しい話まで読み進めてました。しかし長いタイトルだよね……まさにタイトル通り”女の身体になる呪い”にかかってしまった主人公・アルトが、容姿と家柄はいいけど女癖最悪の不良騎士・ロイドと、優しくて誠実で品行方正が服を着て歩いてるような奴と称される騎士・リューンの2人に、毎夜起こる女体化の呪いの解呪方法である”体の中に男の精液を受ける”為に毎晩抱かれてしまう、というストーリー。もうHシーンの為にあるようなあらすじだよなこれ。そういうハチャメチャを難しいこと抜きで読むやつだ。
タイトルには騎士様達が狙ってます!……とあるけど、相手役であるその騎士様ってのはこのロイドとリューンの2人。なので実質三角関係だったりする。アルト君は設定上は赤毛だけど漫画だから黒髪で可愛い子なんだ。でも強かでしっかりしてて、それでいて可愛い。女体化したら、甘い匂いのするぼんきゅっぼんになるので、もうどっちも可愛いじゃんてことで、男の身体に戻っても男の身体でHシーン続行しちゃうって辺り、他に類を見ないかなり斬新な漫画。黒髪で可愛い受けさんがいる作品が読みたいってことでオススメに入ってた作品だけど、自分的にかなりアタリだった。作品としても、濡れ場だけじゃなくてちゃんと当事者であるアルト君はもちろんのこと、ロイドとリューンの2人も、この呪いを解こうと頑張っていて好感が持てるし、呪いを軸にした物語の骨組みもしっかりしてて面白いんですよね。Hシーンが売りの作品でもこういう土台の部分で手を抜いてないのはやっぱり面白い。何より主要キャラ3人に関しても、変な癖が無くて引っかかりが無くて好感が持てる。読み進めていくたびに好感度も上がる上がる。

ロイドは最初の方こそ女癖悪くて常識もない上、割と俺様なロクデナシで、全く知らなかった事とはいえ自分が受け取った”女体化する呪い”をアルト君に渡してしまった、という負い目のある立場ではあるんだけど、回を追うにつれて段々根っこの部分の、純粋で良い奴という面が出てくる。最初はマジでそりゃアルト君じゃなくても嫌うわと思うような奴だけど、色々複雑な境遇で育ってきてしまっただけで根は悪い奴じゃないんだなっていう、純な部分を露わにする表情が良くてね。ロイドは顔に出る人なんだよな、それがすごく良くてさ。アルト君のこと素直でいい子と称してたけど、あんたも大概だと思うと云いたくなるくらい、素直に喜怒哀楽を露わにするからこそ、裏表がなくて、こいつ良い奴だなってなる人。
リューンははじめからアルト君に尊敬されている憧れの人キャラ。ロイドの従兄弟ではあるけど全くの正反対で、王子様・貴公子という言葉そのままの人。そして呪いに関して一切関わりが無い、本当にただ巻き込まれただけなのに、親身になってくれるとかどんだけ良い人なの? を地で行く人。でもそんな隙のない人でもさ、回を重ねていくうちにどんどん闇が出てくる。ロイドに対する劣等感からくる、自分自身の存在を認めてほしい承認欲求を抱えつつ、幼い頃からロイドに振り回されていても結局心から嫌いにはなりきれずにいる事だとか、打算的で計算高い一面の持ち主である事なんかが露呈していく。それでもやっぱり根っこがいい人なんだよね、闇が見えることで深みが出て、単なる良い人で収まってないところが、リューンもいいキャラしとるよなあって。こんなハチャメチャな作品の登場人物じゃなかったら、ロイドに対する劣等感を燻らせて、大いに拗らせまくって闇落ちしてるであろうタイプと云うと分かりやすいかも。でもアルト君を挟んで2人とも救われてる。救われてるというか、なんだろ……「アルトの呪いを解かなくては」という結託によって、元々従兄弟で信頼が出来上がっていたものが、より固く結ばれたんだろうなと感じられる所がまたいいなあって。2人ともアルト君に対して恋慕を向けてるんだけど、どっちもお互い相手を悪く云ったりしないんですよね。あいつは良い奴だ、何だかんだ憧れてるんだと、アルト君に伝えたりしてる。意中の子と2人きりになった時に恋敵を悪く云わないってだけでも好感度高いのに、2人の男同士の絆の深さも垣間見えて、もうどんだけ良い人らなんだと。でもキラキラトーン付き背景で「今日の相手はどちらを選ぶ?」のページは大爆笑しましたけどね。読者サービスだとしてもあれはギャグだわ。
アルト君はアルト君で、ロイドは嫌い、リューンは好きとズバッと云っちゃういい性格してるしね。変にいい子ぶってなくてそれを隠しもしてなくて、知恵が回る分ホント強か。こういう子大好きだ。でも女体化してからの時間は、状況が状況だから仕方ないとはいえ困ってるか泣いてるか喘いでるかの表情しかないから、笑ってる表情も一度くらいは見てみたいなと思う。
男の方でも呪いの事で張り詰めてて、難しい顔してばかりのアルト君の笑顔が多いという事で、3人でデートしてる回(配信されてるのでいうと13話目)、あの回が個人的にすごく好きだったりします。
この作品、元はWeb小説だと聞いてそっちも読んだんですけど、その小説を再構成させたのがコミックス版という形になっているみたいで、その13話のデート回にあるアルト君の隠れた凄さを知る機会も、小説版だとリューンのみだったけど、コミックス版だとロイドも一緒に知ることになってるのが良い改変だなと思えた。最初こそ何でお前も一緒なの? とぎゃーぎゃー喧嘩してた男2人だけど、昔から知ってるはずの相手の、アルトを挟んでの、ここまで譲らない所を初めて見た、誰かに執着する所を初めて見たと云い合ってからの、ロイドの照れ笑いがすごい良くてさ……そしてふとした弾みでアルト君が足を挫いてしまってからの「どうせ(呪いが発動して女体化したら傷なんて)すぐ治るんだし」と発言したアルト君に対して、一言だけ投げつけた叱責からの、言葉では色々語らない痛さ苦しさを露わにする表情がたまらないくらい良い。やっぱ良い奴だなこいつとなったなあ、もう頭撫でたくなった。わしゃわしゃしたくなった。呪いの術式を作った、共通の敵と認識した人物には、地位も名誉も捨てる覚悟で2人揃って歯向かっていくし、もうかっこいいじゃん。
だからこそだよ、だからこそ、三角関係物は地雷と云い切れる程度に苦手なんですよ。どっちか選ばなきゃいけないんですよアルト君は。ロイドとリューンどっちも良い奴だし良い人だあとなってるこの瞬間から既に、どっちかが選ばれないってことが辛くて辛くて仕方がない。どっちを選んでも、どっちも選ばなくても、何か3人全員可哀想な事にしかならないじゃない。だから三角関係ものは嫌いだったのにい!
レビューとか読んでてよく見かけるのが「リューン派だけど、アルトはロイドとくっつくと思う」っていう意見ね。何かやたらと多くて、もう読者にすら三角関係物の結末の傾向が読まれてる以上に染みついちゃってるよ、良い人が割を食うの悟られちゃってるよと苦笑いが出ました。自分も全く同じ意見を持ったけど、もういっそ2人とも選べばいいじゃん、アルト君はその細腕でこの騎士様らをまとめて抱え込んで囲えばいいじゃんと心から思ってる。原作であるWeb小説も、この物語の結末と3人がどうなるかを知りたくて読んだんですけど、コミックス版も是非同じ結末でお願いしたい。よくこう、原作とアニメで違う結末が用意されてて、一つの作品で二度美味しいイコールどっちも見てね! みたいなことを売りにしてる作品もあるけど、そういうの本当に要らないから! 一粒で二度美味しいなんて思ってるの出版社だけだから! それ遅い朝飯と早い昼飯は一緒だから一食分しか与えないっていってるのと同じだからね!(イミフ)
もう本当にさ、誰も不幸にしないでほしいと願ってやまないんですよお……頼むよお。ハッピーエンドが見たいよお。まだ完結してないし続巻が出るかどうかも分からないのに紙書籍版買い揃えてしまったくらいにはハマってしまったんだよお。
つーか正直、男同士で成就って時点でメリバなんだし、両方選んでも大して差はないと思うんだけど、どうしてもどっちかじゃなきゃ駄目なのかねえ。「どっちが好きなの?orどっちが彼氏?」「両方だよ」はダメですか。それが許されるくらいアルト君は呪いで苦労してると思うけどそれでもダメですか。

あとタイトル長くて略し方が分からない、というか掴めない。キーボード叩くたびに長いタイトルを打ちこむのは、間違えちゃいけないと思って神経使う。時代の流行りなんだろうけど、文字を打ち込む側からしたら『けいおん』とか『ゆるゆり』とかがタイトル付けの流行りだった時代が懐かしいですわ。自分の中でのみ便宜上つけてる略称も「騎士様」だからね。アルト君どこ行ったよみたいな略し方だから、何かこうばしーっといい略称があればいいんだけどなあと思ってる。自分でつけられるセンスがあればなあ。
そしてこの作品は、BLなのかTLなのかジャンルが分からない作品なので、かなり良作品ではあるけど、男同士マジ無理とか、女体が嫌とかの人にはオススメ出来ないのが難点なんだよね……。
自分はほら、こう……冷静に考えたらえげつないエロシーンに巻き込まれた可愛い女の子が有り得ない喘ぎ方してても、イケメンがたわわなおっぱいにむしゃぶりついてるシーンも平気だし、女の子にしか見えない男の子とBL展開に突入して主人公(もしくは相手役)見境ねーな!と思いつつも「いい……きゅんとする」といった全部OK嗜好があるので全然楽しめてるけど、どれかがダメという人には本当にオススメしにくい。なので本当に面白い作品なんだけど、面白かったという共感を得たいと思っても、オススメとして挙げ難いのが辛い作品。そうだとしても結末を見届けたいのは確か。まず結末を見ない事にはなんも云えないや。
アルト君の3人目のお相手役?であるヴィゼル館長の「いいキャラしてるわこの人」と感じる、騎士2人には無いあのキャラクターの魅力も、まずはこの物語を終らせないと展開出来ないものだと思うものだし、まずは変に連載の引き伸ばしとかせずに、まずとにかく良い結末を迎えて終わらせてほしい。そこからスピンオフなり第二部なりフルカラー版なりを展開させていけばいいんじゃないかなと、この作品を紙書籍版まで買い揃えてしまった一読者は思いましたです、はい。

追記(20.1.6)
紙書籍版に特典ペーパーなんてものがついてたらしいですね。うわー描き下ろしとかあったのかな、見たかった。2巻特典ペーパーなんて特に「もし呪いを受け取ったロイドが呪いにかかっていたら?」という描き下ろしがあったと聞いてうーわー超見たかったそれ~!ってなりました。やっぱりリューンに相談して毎晩呪い解いてもらうんですかね、ロイド女体化したら。それでアルト君にも知られて大爆笑されるんかな。それはそれで、近親相姦が苦手という自分的NG傾向に引っ掛かる(特にイトコ関係がダメ)けど、そういう事があったかもしれないっていう世界は見てみたかったかもしれない、という気持。
だいぶ経ってからハマる事が多い自分には発売記念特典とか初回限定特典とか縁がないのよ……どこかでポロッと収録されたりしないかなあ。

自分を作り上げたゲーム4選

『自分を作り上げたゲーム4選』っていう面白い企画があったらしいというのを、ここ最近になって知りまして。ゲーム実況者の方がひたすら語る動画をたまたま見かけて、今になって初めてこんな面白そうなのあったんだと知って、自分だったら何だろうかとか、はたして自分にもそんなゲームがあっただろうかと、ふと気になったのでやりたいと思います。語りたいです! なので今更でもやっちゃう。
そのゲーム実況者さんの、自分の中にあるゲームの事を語るだけなのに40分も話し続けられる話題って凄いなーと思ったのもだけど、まず4つ選ぶのがものすごく難しいという話。一番長く遊んだゲームなのか、一番衝撃だったゲームなのか、一番面白かったゲームなのか、一番思い出に残ったゲームなのか、何を以ってして選ぶ4つなのかすごく悩んだという話を聞いて、もう共感しかなかった。それ超分かるわ~としみじみグラス傾けながら聞くみたいな気持で動画聞いてましたね。
その実況者さんは”作り上げた”の部分を拾って、影響を受けた・今までの自分の好みすらも変わる、自分の分岐点になったものという事で挙げていたので、自分もそれでやってみたい。
ここで挙げた4つが自分の好きなゲームとかそういうんじゃなく、人生において影響を及ぼしたんじゃないかなと思えるタイトルってことですね。自分という人間の定礎石をひっぺがした下に埋もれてるこれらゲームを見たら、一体どういう構成をしてるのか分かるかもよという、自分に対しての振り返りの意味も込めて。丁度今年も終わるしね。



1.スターフォックス64
N64の云わずと知れた3Dシューティング。宇宙を舞台とした戦争もの。宇宙空間を飛び回る戦闘機、戦艦、ロボット、バイオウェポン等々、設定面でいうなら結構ガチガチのスペースオペラものではあるけど全然重苦しくない。キャラクター達はキツネやカエルやウサギやキジといった獣人さんなもんだから、キャラクター達の台詞の掛け合いも動物絡みで楽しかったりする。良い意味で「SF映画っぽい」ゲーム。このゲームのおかげでシューティングというジャンルに抵抗がないです。むしろシューティングって聞いてワクワクするようになった。
それから、このゲームによって同人サイトというものを知って、運営し始めるきっかけになった。最初はブログで始めて、WEBサイトというものを知っていって、今に至る感じですかね。それこそ最初の頃はブログの投稿画面で書いてたね、テキストエディタとか知らなかった。その投稿画面で思いついたものをぶっつけで書いてたので、プロットとかも無かったですね。今でも長くなりそうなもの以外はあんまり組むことないなあ。組むべきだと分かっちゃいるんだけど。
そしてスタフォっていうゲームはそれまでの自分の中にあった「好きなもの」と大きくかけ離れていたんですよね。せっかく作った同人サイトだったし、とにかくたくさん文章を載せたかったんですけど、このゲームをやって感じた燃えや萌えを形にしたり、登場人物達が何を考えているのか・どう生きているのか、といった事を理解したり書いたりするのに必要な知識が今までと180度違うものだらけで、本読むだけでひーひー云ってた。図書館で古事記とか風土記とか読み漁ってた奴がいきなりミリタリー分野の軍事知識を取り入れに行ったからなあ、ちんぷんかんぷんだった。戦闘機や重火器やサイボーグなんかの他には動物の知識もそうで、ペットが飼えない環境なのに「犬の気持がわかる本」とか読んだりした。本当に、サイト運営もだけど、このゲームがあったからあらゆる知識の間口が本当に広がったという意味でも、切っても切り離せないゲームです。スターウルフ達アウトローの存在は今でも心を掴まれたままだったりして、何年もずっと沈静と再燃を繰り返してますし。といっても『64』だけだったら確実にそこまでじゃなかったなあ、スターウルフも。『アサルト』があって、『64』から時間が進んだ世界での彼奴らを見て、そこで初めてうおおおおってなったんだよね。『アサルト』になって変わったものと『64』から変わらないものとが入り混じっているスターウルフに、キャラクター達のその変化に燃えたんだったな~。むやみにキャラに歳取らせてどーする、活動出来る期間を狭めてどーすると思ったこともあったけど、でもこの変化を見た後は、無意味に9年後設定じゃなかったのかなと思えたかな。


2.ONI零~復活~
PS1の和風RPG。ONIシリーズの一つだったり、パンドラMAXシリーズの一つだったりと色んな位置づけがあるんですけど、これ単体で遊んでました。妖魔でありながらも人間と共存を願う「隠忍」達は、日本中の妖魔を駆逐する役小角率いる五行軍に里を滅ぼされて、宛てのない旅に出る。何かこうちゃんとしっかりと悪役は居るんですけど、でも単純な勧善懲悪とはいえなくて、メインシナリオもサブクエストシナリオも、どれもすっきりしないさせない重苦しい展開が続いたりする。主人公の父親も幼馴染みの両親も、目の前で鬼達に食われて死ぬしな。しかもどっちもご丁寧に一枚絵アリ咀嚼音アリで。人とは・鬼とはなんなのかと考えさせられることが多いうえ、基本的にストーリーは救いが無いし、畳みかけるような鬱展開が続くし、グロッキーな作品なんだけど、妖怪とか神様とか大好きな自分にとって、これ以上無いくらい好きなゲームでしたね。最近話題の埴安姫神も出てくるんすよ! しかも兄神である埴安彦神と一緒に主人公に戦いを挑んでくるよ! ステージ背景は厠だよ! 舞台が平安時代で平安京の中を散策出来るのも珍しかったですし。平安京が舞台ってそれこそ『遙かなる時空の中で』くらいしか思い浮かばない。役小角もいるし賀茂保憲や阿倍晴明もいるよ! 
このゲームで同人小説というものを知ったんですよね~。コミックテクノだったかな? 同人情報誌の通販ページで、ONI零の本が出てるの!? と驚いてね。同人誌も通販もまるで知らない事ばかりだったけどどうしても気になって、迷いに迷って恐る恐る、一部くださいと手紙を出した事がきっかけでしたね。沙紀と弓弦の小説本でしたねえ。コピー本の作りだったんですけど装丁が凝ってて、初めて同人誌を手にしたのもあって感動したんですよね~……。コピー本作って即売会イベントに出た時も、デザインを真似たりしましたしね。今考えるといくらリスペクトとはいえさすがにそれは若気の至りだったと思う。だけどそのくらい衝撃だったんだよな。何ていうか、同人小説という手段があるんだという事に衝撃を受けた。二次創作というものがあることを知ったんですよね。ゲームを終わらせてもやり込んでも未消化って感じで残ることがある、自分の中に燻った妄想を形にするのに、そういうのもアリなんだと知ってどっぷり浸かっていった。ホント、未だに完結してない事だけが不満でね。次回作に繋げる気満々だったんでしょうね、ラストめっちゃ投げっぱなしで終わってるんだよね。『ONI零~流転~』まだですか。もう18年待ってる。小説でもいいからとにかく完結してほしいと切に思う。完結してない作品に手を出したくない病は確実にここから影響受けてる。良い所で放置された良作品とか絶望感はんぱないです。


3.土器王紀
PS1のアドベンチャー。登場人物が土器で出来た土器人達の住む異世界・エスパッシを救うために呼び出され、観光気分で回りながら探索し、世界の謎を解く。主目的は崩壊する世界を救え!ってことなんだけど、これ本当にこの世界の中を探索しながら回るのが楽しいゲームなんですよ。澄んだ青空の下に広がる、とにかく不思議世界。主人公をサポートしてくれるヒロイン? のケマポンは仕草とか口調とかとにかく可愛いんだけど、土器で出来た土器人。そのケマポンの上司も土器人。魚も花も鳥も土器で出来てる。そんな中で山のように大量の専門用語を前触れもなくはいと渡されて、とにかくひたすら話して調べていかないと進まないのに、話している最中から専門用語が増えていくので、もうなんやそれえわかるかいと脳が溶けそうになる。そんな不思議空間なのに、そこに居続けると何かちゃんと理解出来てくるんですよ。エスパッシの中をゆったりと回って話を聞いていくうちに、全員土器じゃ特徴ないし覚えられないと思っていても、○○に聞いてみようと云われて、はいはい○○ねと分かるようになってる自分がいる。あれは何でなんだろうねー、でもそういう感覚も楽しかったりするんだよね。そんでまた、画面が綺麗なんですよ。PS1時代の初期に出たゲームとは思えないほどグラフィックが綺麗でね。あの頃のポリゴンってやっぱり結構粗くて、クマの着ぐるみの手足がふ菓子にしか見えないようなゲームとかもあった中で、これはかなり頑張ってる方だと思う。おかげで世界探索が楽しい。頑張ってるグラフィックは特に、土器人達の素焼きの質感とか、ひび割れ感が目で見て分かるくらいで、ほんとすごいなと思う。
で、このゲームからは、人の型をしてなくても人の言葉を喋ってなくても、萌えは生じるということを教わった。というかケマポン可愛いんじゃ。何なんあの子。マジ可愛いんじゃ。昔リレー作文か何かでキャラデザも提出しろよってなった時に「可愛いのもカッコいいのも思いつかないからキャラクター全員土器でいい?」とのたまったことがあるくらいには、ケマポン達土器人のデザインは、己の中の「萌えは造形じゃない」と思わせた存在。まあキャラデザ課題のそれの時は、萌えとか分かんないし何描いても何か云われるからもう考えたくねえってのもあったんだけどね。何より良い世界観なんですよ。こういうのーんびりした世界探索系のゲームって今新しく出てないし、やりたいねえ。


4.モエかん
PS2の恋愛シミュレーション。辺境の島でメイドの少女達と、のほほーんとしたゆるーい日常を送る前半と、特殊部隊だの戦争だの暗殺計画だの陰謀だのといった重い展開が待つ後半とで、ものすごくギャップの差が激しい。恋愛シミュレーションというか、恋愛というよりは主人公と少女達との心の交流っぽいかな。可愛らしくてゆるい絵柄と、漫画『ヘルシング』のような血なまぐささ全開の絵柄を見比べると、本当にこれ同じゲーム? と困惑することうけあい。それがいいんですけどね。元は18禁のPCゲーム、ようはエロゲだったんですけど、その時はまだエロゲ出来る年齢にちょい及ばなかったので、コンシューマ化されてPS2に来た時にプレイしました。なので濡れ場のシーンはこれどこで挟まれてたんだろうと思ったことはあったかな、ストーリーも流れも成立してるならHシーンいらないよね?と思ったりしてた。エロゲに対してのそれは本末転倒ですがね!
元々このゲームを知ったのが雑誌だったんですよね。自分の描く女の子どうにも可愛くなくて、とにかく世の中に出てる作品をたくさん見なきゃデザインを参考にしないとだと思い至って、ブックオフでアニメ雑誌ゲーム雑誌を大量に購入した時に、エロゲ雑誌も何冊か混じっててね。その中でこのゲームが特集されていて、メイドさんかーとパラ見で通り過ぎようとした時に、掲載されていた「ファーストアリス」のイラストに一目でやられました。紙面いっぱいの赤さで、鎖の中の少女という文字がバーンとでっかく載ってて、逆さ十字架に拘束されて座ってる女の子の絵に、エロだけ・萌えだけじゃないぞこれはと、何の作品だこれはメイド物じゃなかったのかとなって。その後このゲームのメーカーの原画家さんのイラスト集にその「ファーストアリス」の一枚絵は掲載されて、いつでもすぐ見れるように画集買ったりもしたんですけど、今見るとあの頃に感じた殴られたような衝撃はそこまでじゃなくても、あの頃の自分にとってはやっぱりものすごい衝撃だった絵。あのイラスト一枚によって中二病が不治の病と化したのは間違いない。
そしてキャラクターデザインを色々見たり参考にしたりっていうのは好きだけど、自分は美麗なイラストを描きたいんじゃなくて、話が書きたいんだなと気付いたのも、この萌えの皮を被った燃えのゲームがきっかけでしたね。あとこれは『モエかん』がというよりは、エロゲ雑誌読んでた頃の影響だけど、NLBLGL人間人外全部OKという嗜好になったのは確実にこの頃があるからですね。冷静に考えたらえげつないエロシーンに巻き込まれた可愛い女の子が有り得ない喘ぎ方してても、イケメンがたわわなおっぱいにむしゃぶりついてるシーンが平気なのも、女の子にしか見えない男の子とBLまがいの展開に突入して主人公(もしくは相手役)見境ねーな!と思いつつも「いい……きゅんとする」に至る事があるのも、エロゲ雑誌を読んでたおかげです。良かったんだか悪かったんだか。


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好きなゲーム、ハマったゲーム、思い出深いゲーム、色々あるけど、とにかく自分の中から4本選ぶっていうのが大変だけど、その中でも”自分を作り上げた”といえそうなタイトル4つ、選んでみました。
自分でも思う。歪んでるわこれ。

無題

祝・影廊発売! ということで早速プレイし始めたんですが、もう路地で怖くて屈しそうになってます。我ながらヘタレすぎやしないかと思うけど、この影廊は雰囲気で怖がらせてくるタイプのホラーゲームだから……と言い訳しつつ、今はヒグラシの回廊の入り口で入ろうか入るまいかそわそわしてる状態で止めてます。これから合間の時間を縫いつつ牛より遅い歩みで進める予定。
怖いんだけど時間を忘れて探索がしたくなるゲームだなと思う。景色が綺麗だから雰囲気ゲー感もあるしで、探索が楽しい。でもやっぱり観るのとやるのとでは違うよねと改めて思った。観てるだけでも怖いけど一人でやるとなるともっと怖いやつ。実況主さん達は何でこんな怖いのをさくさく進められるんだろうと本当に思った。初心者モードな上にまだ路地抜けたばっかの時点だけど、このゲームクリア出来んのかなとすら思い始めてます。懇切丁寧だから難しくはないんだ、ただただ雰囲気からくる怖さに屈しそうになるだけ。でもやる。屈しない。影の回廊に屈しない。

無題

祝!「影廊」コンシューマー化! ご飯食べながら動画サイト開いて「え?」ってなりましたよ。マジですか本当ですかありがとうございます! おめでとうございます! やったぜ……来るんだぜ……!
低スペックPCで出来ないからコンシューマーでやりたいコンシューマーに移植とか云ってたらマジで来ちゃった。しかもニンテンドーSwitchで。そこが一番驚いたなあー、マジかよ!ってなった。もし来るとしてもPS4だと思ってたのでこれは本当に予想外だった。動画観ながら一緒に拍手してましたよ。今年一番の嬉しい情報かもしれない。
正式タイトルは『シャドーコリドー 影の回廊』2019年夏! もうすぐじゃん! 絶対買います。絶対プレイする。今まで観てきたプレイ動画・実況動画での知識が生かされる時が来るぜ……! やったぜ……! 予習復習は、ホラーゲームをあまり驚かずにさくさく進める方や、検証の徘徊者ことミスターシャドーコリドーたる実況者さん方の動画でばっちりです! こうして充分に知識があるんだからあまりビビらず出来るはず。プレイ中に背後をしきりに気にしちゃいそうなのはあるけどね。ホラーゲームはどうしてもなー。

今回リリースのSwitch版は、PC版のベタ移植だと思ってるので追加要素とかは無くてもいいと思ってますねえ。むしろやってみたかったけど出来なかったPC版が、そのまま移植されるだけでも有難いし嬉しいので。
でもクリアしやすくなる為のシステム面の変更に関しては大歓迎。アイテムがどこにあるか分かりやすくとか、初心者モードでのマップ表示とかね。地図ってあっても迷うもんは迷うからね……地図が読めようが道が分かってようが迷う時は迷う。それと個人的には難易度:初心者でも真エンドに辿りつけるといいよねと思ってる。PC版だと難易度:挑戦者以上じゃないと無理だから。このヌルゲーマーには表エンドにすら辿り着けない可能性大ですよ……。というかこのゲームにおける難易度って、プレイヤースキルで選ぶような難易度じゃないよねと常々思う。勿論、敵の数や配置とかダメージ量とかっていう調整としてあるのは分かってるんだけど、それより何より恐怖耐性があるかどうかじゃないかなって。もう雰囲気だけで恐いもん。
件の敵の叫び声とかイヤホン必須だし。あれはゲームしてるって知ってても知らなくても人に聞かれたら通報される。

嬉しいなあー、Switchで来るんだもんなあ……あの世界に思う存分迷い込めちゃうよ。むしろ歩き回れるかなあ、怖くなって身動き出来なくなったりしてそう。あの世界本当に綺麗なんだよ。「影廊」って、ホラーゲームにはどうしてもありがちというか、走っていきがちなグロテスクな描写が無くて、最後までずっと綺麗な景色が広がってるんだ。それなのにしっかり怖いのがすごくて、だから惹かれるっていうのもあるんだよね。
あー本当に嬉しいなあ~。発売されるまでしっかり備えて待つよー。

無題

「影廊」の事色々語りたいけど、どこから語ってもほぼネタバレになるんだよね。というかホラーゲーム語りって「怖い」「怖かった」以外の感想は自動的にネタバレになってしまうのが悩ましいなあ。
そこでいかにネタバレに触れずに語れるかどうかという、萌え語りにおける縛りを設けるという考え方も出来るのかもしれないけど、ネタバレも込みで語り尽くしたい気持もある。

ネタバレにならない範囲の萌え語りでいうと、主人公の祖母という人のことを考えると、すごい苦労した人だよなと思ってやまない。祖父のライターを譲ったという記述にしか出てこない人だけど、存命の人物なんだろうか。それなのに何となく亡くなってるイメージがある。
妊娠中で子供がもうすぐ生まれますって時に夫が突然行方不明になり、その後音沙汰もないまま子供を一人で育てて、行方不明者の認定死亡年数をとうに越えて孫まで生まれて、その孫にライターを譲った……と考えていくと、何だかすごく切なくなるなあ。ゲーム開始時の舞台が1989年で、主人公はライターを譲ってもらえる年齢ってことは20歳超えてる。父親不在の家庭、一人で子供を産んで育てなきゃいけない母という存在に対する世間の目は相当厳しい時代だっただろうと思う。そうでなくても帰ってこない夫に対する心中はずっと複雑だったと思うし、何で突然いなくなったの? もうすぐ子供も生まれるのに? という気持はずっとあったはず。その夫が行方不明になって、どういう状況にあったかってのは、祖母という人の立場でいうならまず分かるわけがないから、子供結婚してー孫生まれてーというおめでたい節目を迎えても、どうあっても心中複雑なのはずっと続いてたと思う。
その夫という人も主人公と会って色々と(自分の妻の事も込みで)察しただろうし、そう考えると切ないよね。切なくていいなあってなるんですよね。人から「化け物」と呼ばれていた少女は”このゲームの真の主人公”と製作者直々に語られていたけど、語られないけど確実に在ったであろう事柄をこうして考えてみると、主人公も単なるプレイヤーってだけじゃなくて、物語の中にちゃんと生きてて主人公してるじゃんってなる。主人公がちゃんと主人公してるゲームは良いゲーム。ホントに。「影廊」って家族愛がテーマだった? 
そしてものすごい個人的な感覚なんだけど、米津玄師さんの「Lemon」を聴いてると、その主人公の祖母という人の事がどんどん膨らんできて、ぐわあーこれはーってなるんだ。突然いなくなった夫の事を考えながらの一人きりの人生って、一体どんな日々だったんだろうと思うと、もう「Lemon」しかないって位に思えてきて、またぐわあーってなるんだよね。