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萌え語りとかゲームプレイ記とか好き勝手に書くブログ。※唐突に腐向け発言等出てきます。

23-12/1

今日が映画の日で、丁度予定も空けられそうだし何が何でも行くぜと画策して、ゲゲゲの鬼太郎の映画観に行ったんです。映画館で映画を観るだなんて、それこそコロナなんて見る影のない頃以来だったから、えらい久々に劇場行ったんですよね。映画、よかったよ、終盤からエンドロールまでぼろぼろ泣いてたよ。鬼太郎6期は飛び飛びで観てた程度だったけど、基本的な設定は知っていたので(水木という人物と鬼太郎の間柄だとか)、ああそういう風に繋がっていくのねって。確かにこれは「鬼太郎の父たち」の物語だ。”父たち”だぁ……!ってなった。横溝正史的な因習村で起きる凄惨な事件と、京極夏彦の妖怪が絡んだとにかく引っ掛かる感じの人間関係を伝奇で塗した感と(絡んでくるのは〇〇だけど魍魎っぽかった)、戦後の復興に向かう混沌の中で渦巻いていたギラついた昭和の空気感を、6期鬼太郎で囲った感じでしたね。何でもいけちゃう懐が深い鬼太郎ワールド。容赦のなさも救いようのなさも、良さ悪さ全てひっくるめた人間くささも醜悪も生命賛歌も全部内包してるぜ! 私は大好きだけど人には勧めにくい作品の極みみたいな話でしたね。ホント、そういうの大好きだし面白かった! いつだったかな、血まみれのお地蔵さんの中に二人の男が血まみれで佇んでいて、鬼太郎だけは綺麗なそのままの姿で座ってる、みたいなビジュアルイラストを見た時、これ凄えってなったんだよね。そしてこれだけは映画館で見たいって強く思ったんだった。見れてよかったし、見てよかったです、本当に。誇張抜きであのビジュアルイラストまんまの展開だった。
あと、これは6期が発表されてテレビで放映してた頃から思ってた事だけど、時代に合わせて、人間に合わせて鬼太郎達も妖怪も進化(変化)していくんだなって改めて思うなあ。キャラデザ然り、時代ごとの文明の利器に対する反応然り。そして、おそらくそれでいいんじゃないかなと思ったりしましたね。妖怪達はその存在を忘れていくことや、本質が捻じ曲がっていくことの方が、悲しかったり憤ったりすることなんじゃないかなって。
個人的には呪術集団なのに呪術感まるで無え戦闘シーンが迫力ありつつ何でや感あって面白かったです。呪術師でも銃が使えるなら銃使うよなそりゃあな。
人間と人外の組み合わせのバディ物として見ても最高だったし、二週目マジで行きたいな……行きたい……けど、今年は予定がもう合わねえ! ちくしょう! ていうか今年もうあと1か月無いのかよ怖! 妖怪より怖いとは云わないけど、人間世界の暦は人間が動かしてるに等しいから人間って怖い!って改めて思いました。
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